20210617①

*仕様
MDR-Z1R AH-D9200対応4.4mmバランスリケーブル
構成:4.4mm-3.5mm*2
導体:フッ素系皮膜銀メッキ線 8本編み (Silver Crown)
ケーブル長:1.5m
ケーブルカラー:黒
価格:28,000円 ※特別価格

MDR-Z1R AH-D9200に使用可能な4.4mmバランスリケーブルです。
beyerdynamic T1 2ndで動作確認済みです。

導体には電気的に非常に優れた特性を持つフッ素系皮膜銀メッキ線を使用しています。
現状、リケーブルに使用可能な素材の中でもトップクラスの特性を誇る素材を皮膜に採用した銀メッキ線です。
これを最も電気的特性に優れた編み方で8本編みにして製作しています。
分岐したは左右のクロストークを最小限に抑えるため、左右独立で布皮膜をかけています。
フッ素系素材は硬くてリケーブルに不向きですが、内部処理でリケーブルにも使用可能な柔らかさに仕上げています。

プラグは全てPentaconnを使用しています。
OFC(無酸素銅)を使用したコネクタで、高い電気伝導率を誇るコネクタです。
金メッキの下地には非磁性特殊メッキを使用しており、強磁性体であるニッケルを使用していません。
(メーカー公称)

半田はバランス良く、かつ低域の太さを出すためにアメリカ製の半田を使用しています。

半田付けは接触抵抗を可能な限り抑えた方法で行っています。
加えて、映像・音響用ケーブル及び基板のアセンブリ時代に培ったプロ工程で、迷走電流やマイグレーションによる特性の悪化を防いだ製作を行っています。


*ご感想を頂きました!

お世話になっております。
ケーブル届きましたので、聞かせていただきました。

正直目から鱗が落ちたような衝撃です。今まで使ってきたケーブルの中で圧倒的な躍動感があり、
聞いていて楽しくなるケーブルです。まめしばさんの作り手としての情熱やプライドを感じる作品でした

既存ケーブルの「ライブハウスの最前列で聞いている感覚」に対し、まめしばさんの
ケーブルは「ミュージシャンと同じステージに立って聞いている感覚でした。」
あまりに異質なケーブルですので、例えに事欠くのですが、昔イギリス製のアメリカ市場向け
ヘッドホンアンプを使っていたのですが、通常の100Vから120Vの昇圧トランスでドライブして聞いた時の
圧倒的な差異を思い出しました。それくらい、力感、立体感、粒立ちが違います。
大変素晴らしいケーブル作成いただきありがとうございました。
つきましては、今後も、いくつかのヘッドホンのケーブルを作成いただきたく、別メールにて
新規依頼を送付させていただきますので、宜しくお願い致します。

追加
30時間程エージングしましたが、案の定、見通し、抜け感がよくなり、各パートの分離感が
向上しました。確かに、箱出し直後は音がギッシリ詰まっていて、少しビジーな感じでしたね。
ポテンシャルが高い分エージングでかなり変わるケーブルですね。更に良くなりました。
その後、驚いたのは、音質が不満でスキップしていた1950年代のジャズ音源などがハイレゾ感覚で
聞けるようになりました。これはとても貴重な財産になりました。ありがとうございます。

追加
尚、D9200用に作っていただいたケーブルはその後も音質傾向が変わりました。100時間で
終えましたが、更に音の奥行、ボーカル、高音域の艶、響きがよくなりました。これだけヘッドホン
本体のようにエージンク中に目まぐるしく傾向が変わると、確かにリケーブル慣れしてない人には
進められないですね。50時間までは、既存ケーブルとキャラクターの差異があったので、使い分けができるかなと
思っていましたが、それもほぼなくなっていき100時間にて完全上位互換になったと確信できましたので、
既存ケーブルの出番はかなり減りそうです。

ご感想を頂き、誠にありがとうございます!
今回はご要望頂いた音質傾向や、比較対象がお手持ちのpentaconn製リケーブル製品だったこともあり、珍しくpentaconnコネクタを使用しました。
やり取りのうちで、お手持ちの複数のメーカー製のリケーブルに疑問を付けるような場面もあり、正直なところ内心ではかなりでかい口を叩いてしまったなとビクビクしていたのですが、気に入って頂けたようで本当に安心しました・・・(これが理由で原価割れの特価になっています笑)
ケーブルの仕様に関しては、新しい線材を取り寄せるなどしており、今までに製作したものとはかなり異なるケーブルとなっています。
線径や編み方や素材などを、使用感を完全に度外視して可能な限りケーブルとしての理想に近い形にさせて頂き、そこから取り回しなどを詰めていく作業になりました。
見た目などよりもかなり音質や性能重視の仕様となっており、使うのに少し慣れが必要な点もある仕様で、万人にはおすすめできない仕様です。
性能重視で分岐より下の編みを緩くしたりなど・・・書いても意味のないような細かいこだわりがあります。
最終的には取り回しもなんとか実用的な範囲に収まったかと思いますが、それでもリケーブル製品の取り扱いに慣れた方以外にはおすすめが難しい仕様になっているかと思います。

改めて、ご依頼頂きありがとうございました!
新規のご依頼についても確認しておりますので、お返事までお時間を頂ければ幸いです。
引き続き宜しくお願い致します。